青木幸太/カタリヤ

他愛もない与太話を

「頑張ること」

僕を知ってる方も知らない方もこんばんは。京都でシンガーソングライターをやっている青木幸太、二つ名をすくい歌人と言います。

 

今回は、僕の楽曲『パトローナスの罪』(後日、Youtubeに投稿予定です。今しばしお待ちを。)から「頑張ること」について考えていこうかと思います。

 

その前に皆さん、「パトローナス」って聞いてピンと来ますかね? 来る人はもうご存知かもしれませんが、かの名作『ハリーポッター』シリーズに出てくる守護霊のことです。(初出は3巻だったと思います)この守護霊は、いわゆる「悲しみ」や「絶望」といったマイナスな感情を感じることのできない霊体で、人間の不幸や悲しみを糧とする魔法生物「吸魂鬼(ディメンター)」への対抗にもなります。。『パトローナスの罪』はここから着想を得て生まれた曲です。

 

きっかけは友人に「お前ってほんとポジティブよな、お前みたいなメンタル欲しいわ」って言われたことです。それを聞いたとき「なんや、わし、ただのパトローナスやんけ」と思ったのが正直な感想です。(自画自賛のしすぎ)

 

ただ、その感想を抱いたのと同時に、「すくい歌人」として、改めて「誰かを救うというのはどういうことなのか」を考えました。この世には誰かを救ったり、励ましたりする曲が数多ある中で、それらとどう一線を画して、誰かを救ったり、励ましたりする曲を作っていくのかを考えるきっかけになったと言ってもいいでしょう。

 

これに対する、僕の一つの結論は「罪」でした。誰かに「頑張れ」とか「諦めんな」って言うのはとても簡単だけれど、それは壊れかけてる人をさらに壊し得るものでもあると、そして、本当に壊してしまったら、それは僕が殺したも同然だと思うのです。これを「罪」と言わずしてなんと言うのでしょう。だから、僕は気安く「頑張れ」なんて言えないのです。

 

さて長くなりましたが、ここからが本題、というか僕の勝手なお願いです。

 

僕の友人の多くは日々、過酷な業務についている者が多く、身体や心を壊しかけている者もいます。僕には決してできないことです。だからこそ頑張ってほしい反面、自分を大事にしてほしいと思う気持ちもあります。

 

どんな世界にいたって「頑張ること」がとかく美徳とされがちですが、身体や心を壊すほどまで頑張らなくてはダメなのでしょうか? 壊れてしまったら頑張った甲斐もなくなるじゃないですか。だから、どうか、自分を大事にしてください。僕からのお願いです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。